この記事を読むと?
相続財産調査の際の消極財産の調査項目について知ることが出来ます。相続財産調査をしている方またはする予定の方や、どのように消極財産の調査をしていくのか知りたいというような方にお役立ていただける記事になっております。是非とも参考にして頂けたらと存じます。(2021年6月現在)
消極財産の種類について
相続財産調査には、プラスの財産である積極財産の調査はもちろんのこと、マイナスの財産である消極財産の調査もしていかなければなりません。プラスの財産とマイナスの財産を調査した上で、相続するか相続放棄するかを3ヶ月以内に決める形になるので、とても重要な作業です。
では、消極財産の種類はどのようなものがあるのでしょうか。それは、被相続人が生前に借りていたお金や、様々なローン、未払い金などの未払債務といった種類になります。つまり、返していない・払っていない・借りているなどの状態のものといったイメージだと分かりやすいかと存じます。
消極財産の調査方法
被相続人の借金を調べることは出来るのか、疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。ここからは、その調査方法に関して解説致します。
まず、これは積極財産の調査も同じことが言えますが、被相続人の方のご自宅を調査します。クレジットカード会社の請求書があるかどうか、通帳があれば通帳に毎月の引き落としがあるかどうかなどが調査の参考になるかと存じます。この他、積極財産として調査した不動産に抵当権がついていないかどうかも消極財産調査には必要になります。
万が一、上記の調査をしても参考になりそうなものが見つからない場合には、信用情報機関というところに開示請求することが可能です。もしかしたら、どこかにまだ消極財産があるかもしれないとお考えの方は、「日本信用情報機構(JICC)」や「CIC」などといった機関に問い合わせて調査していきましょう。
まとめ
以上が、消極財産の調査項目についてでした。財産調査に関しては、相続放棄が必要かどうかを判断する大事なことですし、相続放棄には期限がありますので、しっかりと調査していきましょう。また、弊事務所でも相続財産調査をはじめとする相続手続サポートを行っております。お問い合わせの上、是非ともお気軽にご相談頂けたらと存じます。