放置された相続手続き

相続

この記事を読むと?

 相続手続きが放置されるとどうなるか知ることが出来ます。相続手続きがされていないことが発覚したという方や、放置された状況からどのようにしていけばいいか分からないという方などにお役立ていただける記事になっております。是非ともご参考にして頂けたらと存じます。(2021年9月現在)

相続とは

 相続とは、財産上の権利と義務を引き継ぐことです。人が亡くなった瞬間から開始されるもので、被相続人(亡くなった方)から相続の権利を持つ人(相続人)へと引き継ぐ形になります。財産の中でも、預貯金や有価証券・不動産などが主な相続財産として挙げられます。誰が何の権利を持っているのか名義を変更しておくことが相続の目的になります。どこまで引き継ぐのかというと、預貯金や不動産などの資産だけではなく、借入金などの債務や損害賠償責任なども引き継ぐ形になります。財産上の権利と義務を引き継ぐということは、プラスもマイナスも全て引き継ぐということになるのです。こういったことも踏まえて、財産調査の結果負債の方が多かった場合は相続放棄を考えていく必要があります。

相続手続きが放置されていた場合

 原則、相続手続きを放置したとしても罰則などはありません。しかし、その都度しっかりと相続手続きをして権利関係を明確にしておかなければ、誰が何の権利を持っているのか把握出来なくなり混乱してしまいます。また、預貯金や有価証券の口座は、5年間放置していると払い戻しが出来なくなったり、売却金を受ける権利がなくなってしまう可能性があります。そして、将来的(2024年ごろ)には不動産の登記が義務化になるので、現段階から未登記の不動産は注意しておくことをおすすめします。
 別の観点から言えば、先人が残してきた財産を放置している状態も、あまり気分が良いものではないでしょう。今後のことも考えて、今からでも相続手続きを行い、しっかりと継承していくことが大事なのではないでしょうか。

まとめ

 以上が、放置された相続手続きについてでした。罰則はありませんが、様々なリスクはあります。権利関係を明確にしておくことで、トラブルも回避出来ますし、その後の手続きも誰が行うかを把握することが出来ます。亡くなられた被相続人の方の為にも、相続人としての手続きが煩雑になる前にも、しっかりと相続手続きを行っていきましょう。弊事務所では、相続手続きサポートを行っております。お問い合わせの上、是非ともお気軽にご相談頂けたらと存じます。

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