預貯金口座の相続手続き

相続

この記事を読むと?

 預貯金口座の相続手続きについて知ることが出来ます。相続が開始したものの、預貯金口座の相続手続きはなぜ必要なのか知りたいという方や、預貯金口座の相続手続きをどのようにして行っていくか知りたい方などにお役立ていただける記事になっております。是非ともご参考にして頂けたらと存じます。(2021年7月現在)

なぜ預貯金口座の相続手続きは必要か

 では、なぜ預貯金口座の相続手続きが必要なのでしょうか。被相続人が亡くなった場合、預貯金口座は即座に凍結されるわけではありません。よほどの有名人でしたり、たまたま銀行員の方が知り合いで亡くなったことを知った場合には、銀行側から口座を凍結されてしまします。逆に言うと、誰かが銀行に伝えるなど明らかになるまでは、被相続人の口座から引き出すことは不可能ではありません。しかし、勝手に被相続人の口座から引き出した場合、相続放棄は出来ませんし、相続人間でトラブルになりかねません。ですから、しっかりと理解した上で行動していくべきです。

預貯金口座の相続手続き方法

 実際の相続手続き方法は、どういった順序で行っていくべきなのでしょうか。そちらについては以下の通りになります。

① 被相続人が持つ口座がある金融機関に連絡
 通帳に記載されている銀行の支店に対して連絡をし、口座凍結をしてもらいます。大事な引き落としがある場合は、引き落とし口座の変更を先に忘れずに行いましょう。

② 相続手続きの書類と残高確認書をもらう
 郵送にて相続手続きの書類を送ってもらいます。遺産を把握する為、併せて残高証明書を請求しましょう。

③ 相続人の調査を行う
 通常の相続手続きと同様に、被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本等を収集します。また、相続人全員の現在戸籍謄本も収集します。遺言書がある場合は、省略出来るときもあります。

④ 書類を提出する
 遺言書や遺産分割協議書がある場合は、承継する相続人が単独で相続手続きをすることが出来ます。遺産分割協議書を用いる場合は、相続人全員の実印と印鑑証明書と一緒に所定の用紙を提出します。遺言書がある場合は不要です。
 遺言書や遺産分割協議書がない場合は、相続人全員の署名と実印と印鑑証明書が必要になります。

⑤ 承継の仕方を決める
 名義変更するか、解約(換金)するかを決めます。預金の種類によって、選択が限定される場合がありますので、注意が必要です。

⑥ 手続き完了
 通帳や預金利息計算書といったものを受け取り、確認の上、手続きは完了です。

まとめ

 以上が、預貯金口座の相続手続きについてでした。相続する上で、一番多くの人が直面する手続きかと思います。しっかりと手順を踏んで、スムーズな手続きをしていきましょう。弊事務所でも、預貯金口座の相続手続きをはじめとする相続手続きサポートを行っております。お問い合わせの上、是非ともお気軽にご相談頂けたらと存じます。

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