遺言とは?

遺言

この記事を読むと?

 遺言の大まかな概要を知ることが出来ます。遺言を書こうと考えているが、どういう効力があるかと思いますいという方や、そもそも遺言書を書く意味ががあるのか知りたいという方などにお役立ていただける記事になっていますので、是非とも参考にしていただければと存じます。(2021年6月現在)

遺言とは

 遺言とは、亡くなった人(被相続人)がどの遺産を誰にどう分配するかを記す意思です。遺産分割の際、相続人の間で揉め事が起こらないように遺しておくべきものが遺言書になります。遺言書にも種類があり、自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3つがあります。こちらの各遺言の詳細については、別の記事を掲載させていただきます。
 相続の際には、まず初めに遺言書の有無の確認が行われます。なぜ、初めに遺言書の確認が行われるかというと、それは遺言書に法的な効力があり、遺言書が発見された場合は原則それに記されている分配の通りに遺産の分割が行われるからです。そして、相続人が家庭裁判所に検認の申し立てを行い、発見された遺言書が正式な遺言書かどうかを確認してもらう必要があるのです。

遺言書通りに分配は絶対か?

 では、遺言書の内容に納得がいかない場合でも必ず遺言書通りに遺産の分割をしなければならないのでしょうか。原則は遺言書通りですが、あまりにも偏りのある内容であった場合などは、相続人全員が合意をすれば協議することが出来ます。また、本来法定相続人で最低限の遺産相続が見込まれていたのに、全く遺産をもらえなかった場合などは遺留分侵害額請求で最低限の請求が出来ます。遺産分割協議や遺留分については別の記事で掲載させていただきます。

遺言書がない場合は?

 それでは、遺言書がない場合はどうなるのでしょうか。こういった場合は、法定相続人を確定させて遺産分割協議を行います。遺産分割協議を行うには、法定相続人全員の参加が条件なので、疎遠になっている親族がいらっしゃる場合などは少々面倒になることもあるかと思います。また、遺産を巡って争いが起こる可能性も少なくはありません。遺言書がない場合というのは、デメリットの方が多くみられますので、あらかじめ備えておくことが大切になります。

まとめ

 以上が遺言についての概要になります。生前から備えておくことで、残される遺族の円満な生活を繋いでいくことが出来ます。これを機に生前対策をしてみてはいかがでしょうか。また、弊事務所でも遺言の原案作成サポートをさせていただいておりますので、お気軽にご相談いただけたらと存じます。

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